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透先輩と柳さんが、キスしてるのを見た。
触らぬ神に祟りなし
夕焼けに染まる部室の中、ドアの僅かな隙間から見えた一瞬のその光景。
忘れ物を取りに来た俺は、ドアの前で立ち尽くしてしまった。
何だか映画の1シーンを見ているようで、酷く現実味がなかった。
恋人なのだから、キスくらい当たり前なんだけどさ。
なんか柳さんってそういうことしそうにないじゃん?
透先輩もどちらかといえば大人しい性格だし・・・。
あの2人が手を繋いでいるところすら見たことないというのに。
要するに、誰も見てないところでいろいろやってるわけだ。
でも用意周到な柳さんが、いつ誰がやってくるか分からない部室でキスなんて。
不注意というか不用心というか…。
いや、柳さんのことだから敢えてそれを狙ってるのかもしれねえけど…。
まあ勘だけど。
『…こういうとこでキスするのやめてよ…。恥ずかしいでしょうが・・・』
『フ…たまには、な』
そんな小さな声が聞こえた。
(へえ…たまには、ね…)
柳さんはそのまま、また透先輩の額にキスをする。
どっからどう見てもラブラブにしかほかならない。
今までの、あの何でもなさそうな態度は何だったんだろう。
(興味なさそうな顔して…、柳さん結構手ぇ早いじゃん)
別に2人が部室でキスしてようが、セックスしてようが(いや、ヤるのは流石にやばいと思うけど)俺には関係ないので、出歯亀は大概にして勢いよくドアを開ける。
「…あっれー?先輩達まだ残ってたんスか?」
我ながら演技が上手いというか、白々しいというか…。
瞬間バッと柳さんから離れる透先輩。
ど、どうしたの赤也?と動揺を隠せない透先輩に対して、微動だにしない柳さん。
(性格出るッスね・・・)
「忘れ物ッスよ」
2人の目の前をそのまま通り過ぎ、自分のロッカーを漁る。
あったあった。
(持って帰らねえとカピカピになるからな…弁当箱…)
鞄に弁当箱をしまいこんで、お疲れ様です!と言って早々に出る。
ちょっと不自然かもしんねえけど、こんな微妙な空気の中に長々といたくない。
ドアが閉まる間際に、お、お疲れ!という透先輩の声が聞こえた。
まだ声がどもっている。
(…透先輩、相変わらず反応が初々しいッスねー・・・。柳さんには勿体無いぜ・・・)
そのまま止まらずに足を進める。
もう邪魔しないんで2人で仲良くやってくださいよ。
(…そうかそうか。あの柳さんがね・・・・・・)
いいこと知ってしまった。
ばらすつもりもないし、脅すつもりもないけど、これをネタに今度のテストのヤマくらいは教えて貰えるかもしれない。
なんてことを考えていると、
~~ッ~~ッ
「!」
メールを知らせるバイブ音。
パカリとケータイを開けば、
『覗きはいけないな』
「!!!」
そう柳さんからの言葉があった。
(見てたの・・・気付いてたんスか…!?)
思わず顔が青ざめる。
血の気がサーッと引いていくような感覚を覚えた。
どこから気づいてたんだろう。
まさか最初から・・・?
カマかけてるとも思えない。仁王先輩じゃあるまいし・・・。
俺が見てること知ってて透先輩にキスしたんだ。
何で?
まさか・・・・・・・ただの自慢?
・・・・・・・・・・・・
「・・・あの人も・・・なんつーか・・・性質悪いよな・・・」
透先輩もとんだ人の彼女になっちまったもんだよな・・・
もしかして真田副部長より大変なんじゃねえの?
テストのヤマとかそんなことはもうどうでもよくなってしまっていた。
どうせ言ったところで、覗いたことを言及されて逆に俺が不利になるに決まってる。
あの柳さんに口で勝てるとも思わない。
大体、柳さんが先程の行為自体をなんとも思ってないと・・・思う・・・。
いや、ただの考えすぎ?本当は照れてるとか?
・・・やっぱりカマかけてんのか?
???
あああああ!!考えてたら頭痛くなってきたぜ!!!
とりあえず、俺はケータイをポケットにしまい込み、もうこのことについて考えるのはやめた。
俺からこの話題はもう一切触れないことにしようと心に決めた。
・・・・・・触らぬ神に祟りなし って言うじゃん?
【終】
(´∀`)
この性格悪い柳をどうにかしてwwwwwwwww
どっちかっていうと、ゆっきーとか仁王のシチュエーションじゃね?wwwww
ゆっきーと仁王だと、メールの一言が「ドキドキした?」とか疑問系になると思うよ///^^///
これ、赤也じゃなくて覗いたのがブン太とかジャッカルとかでも同様っぽいよね!!
初々しくて、赤くなる柳も大好物だけど、こういうちょっと性格に問題ある柳も好きです。
フフフフフフ^^^^^^^^^
触らぬ神に祟りなし
夕焼けに染まる部室の中、ドアの僅かな隙間から見えた一瞬のその光景。
忘れ物を取りに来た俺は、ドアの前で立ち尽くしてしまった。
何だか映画の1シーンを見ているようで、酷く現実味がなかった。
恋人なのだから、キスくらい当たり前なんだけどさ。
なんか柳さんってそういうことしそうにないじゃん?
透先輩もどちらかといえば大人しい性格だし・・・。
あの2人が手を繋いでいるところすら見たことないというのに。
要するに、誰も見てないところでいろいろやってるわけだ。
でも用意周到な柳さんが、いつ誰がやってくるか分からない部室でキスなんて。
不注意というか不用心というか…。
いや、柳さんのことだから敢えてそれを狙ってるのかもしれねえけど…。
まあ勘だけど。
『…こういうとこでキスするのやめてよ…。恥ずかしいでしょうが・・・』
『フ…たまには、な』
そんな小さな声が聞こえた。
(へえ…たまには、ね…)
柳さんはそのまま、また透先輩の額にキスをする。
どっからどう見てもラブラブにしかほかならない。
今までの、あの何でもなさそうな態度は何だったんだろう。
(興味なさそうな顔して…、柳さん結構手ぇ早いじゃん)
別に2人が部室でキスしてようが、セックスしてようが(いや、ヤるのは流石にやばいと思うけど)俺には関係ないので、出歯亀は大概にして勢いよくドアを開ける。
「…あっれー?先輩達まだ残ってたんスか?」
我ながら演技が上手いというか、白々しいというか…。
瞬間バッと柳さんから離れる透先輩。
ど、どうしたの赤也?と動揺を隠せない透先輩に対して、微動だにしない柳さん。
(性格出るッスね・・・)
「忘れ物ッスよ」
2人の目の前をそのまま通り過ぎ、自分のロッカーを漁る。
あったあった。
(持って帰らねえとカピカピになるからな…弁当箱…)
鞄に弁当箱をしまいこんで、お疲れ様です!と言って早々に出る。
ちょっと不自然かもしんねえけど、こんな微妙な空気の中に長々といたくない。
ドアが閉まる間際に、お、お疲れ!という透先輩の声が聞こえた。
まだ声がどもっている。
(…透先輩、相変わらず反応が初々しいッスねー・・・。柳さんには勿体無いぜ・・・)
そのまま止まらずに足を進める。
もう邪魔しないんで2人で仲良くやってくださいよ。
(…そうかそうか。あの柳さんがね・・・・・・)
いいこと知ってしまった。
ばらすつもりもないし、脅すつもりもないけど、これをネタに今度のテストのヤマくらいは教えて貰えるかもしれない。
なんてことを考えていると、
~~ッ~~ッ
「!」
メールを知らせるバイブ音。
パカリとケータイを開けば、
『覗きはいけないな』
「!!!」
そう柳さんからの言葉があった。
(見てたの・・・気付いてたんスか…!?)
思わず顔が青ざめる。
血の気がサーッと引いていくような感覚を覚えた。
どこから気づいてたんだろう。
まさか最初から・・・?
カマかけてるとも思えない。仁王先輩じゃあるまいし・・・。
俺が見てること知ってて透先輩にキスしたんだ。
何で?
まさか・・・・・・・ただの自慢?
・・・・・・・・・・・・
「・・・あの人も・・・なんつーか・・・性質悪いよな・・・」
透先輩もとんだ人の彼女になっちまったもんだよな・・・
もしかして真田副部長より大変なんじゃねえの?
テストのヤマとかそんなことはもうどうでもよくなってしまっていた。
どうせ言ったところで、覗いたことを言及されて逆に俺が不利になるに決まってる。
あの柳さんに口で勝てるとも思わない。
大体、柳さんが先程の行為自体をなんとも思ってないと・・・思う・・・。
いや、ただの考えすぎ?本当は照れてるとか?
・・・やっぱりカマかけてんのか?
???
あああああ!!考えてたら頭痛くなってきたぜ!!!
とりあえず、俺はケータイをポケットにしまい込み、もうこのことについて考えるのはやめた。
俺からこの話題はもう一切触れないことにしようと心に決めた。
・・・・・・触らぬ神に祟りなし って言うじゃん?
【終】
(´∀`)
この性格悪い柳をどうにかしてwwwwwwwww
どっちかっていうと、ゆっきーとか仁王のシチュエーションじゃね?wwwww
ゆっきーと仁王だと、メールの一言が「ドキドキした?」とか疑問系になると思うよ///^^///
これ、赤也じゃなくて覗いたのがブン太とかジャッカルとかでも同様っぽいよね!!
初々しくて、赤くなる柳も大好物だけど、こういうちょっと性格に問題ある柳も好きです。
フフフフフフ^^^^^^^^^
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