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2009、02、02
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そう、まるで真夏のヒマワリのように。

貴女に視線を向けて。
この夏の暑さにも負けないくらいの、熱を持って。


貴女の、どこもかしこにも目がいってしまって、どうしようもないのですよ。

恋、とは、こういうものなのですか?


貴女を見つめすぎて、目が瞑れてしまいそうです。
私には、貴女が眩しすぎて、目に焼きついて離れないんです。

目を瞑っても、瞼に映るのは貴女の残像ばかりで。
これは、やっぱり恋なんでしょうか。


でも、決して報われません。
私と貴女では、生きてる次元が、何故か違うような気がするのです。

それこそ本当に、太陽とヒマワリのように。
決して交われない一線が、そこにはあるのです。



もう、夏ですね。
貴女に出会ってから、3度目の夏。

芽が出てから、この思いが咲くまで、3年もかかってしまいました。
でもいつしか枯れてしまうのでしょうね。
何故でしょう。そんな気がします。

貴女は、眩しすぎて、きっと私はカラカラに乾いてしまう。
それこそ、貴女の影響力は、とても強いのです。


ただ、真夏の暑さの中、凛と立つヒマワリでありたい。

私は、ただそれだけを思っています。





【終】


柳生片思い^▽^
「私はあなただけを見つめる」ってこれヒマワリの花言葉ー^^
他には、情熱、輝き、憧れ、熱愛。がある。
うーん、青春!って感じ(笑)
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ちょっと突然だったかもしれない。
ほら、伊織も驚いてる。

頬が少し赤くなってるのが見える。
なんだか緊張してるみたい。

でも・・・俺だって緊張してる。






隙間を埋めてみたくて





君との距離の隙間を埋めてみたくて、そっと、そっと手を握った。

俺の右手と伊織の左手。
じんわりと、じんわりと熱を持って重なった手は、いつしか物凄い熱さを発していた。


「あつい・・・ね」
「・・・うん」



俺達は、真夏のコンクリートに直接座っていた。
遠くでカモメが鳴いていて、遠くで汽笛が聞こえた。

海に行きたい。って、俺が伊織をデートに誘って、伊織は来てくれた。
水族館にすればよかったかな。

ここは熱いし、暑いし。
どうしようもない。

波風はそれなりに涼しいけれど。
それ以上に俺は、今体温が高いから、息をするので精一杯という感じだった。


伊織の左手に重ねた手を、ソロリと動かして、手の平を重ねるようにギュッと繋ぐ。
俺も、伊織も、汗まみれになって、ただ海の音を聞いていた。
会話は、ない。


遠くに見える海水客も、アイス売りのオジさんも、どこか俺達とは違う世界の住民みたいに、
いや、こちらが夢の世界みたいに、ふわふわしていた。

ダメだ、熱に浮かされてる。


「あつい・・・ね」
「うん・・・あつい・・・」


もうさっきからそれしか言ってなくて、もう延々とここに座ってるんだ。
飲みかけのペットボトルの中身は、すでに暖かい液体になっていると思われる。


目の前をアゲハ蝶がヒラヒラと舞った。
その蝶の動きが、ことさら速く見えるほど、俺達の周りはゆっくりゆっくり時が流れていた。


頭で、目玉焼きが焼けそう。
もう、焦げ付きそうなくらい、頭も、俺の心も湧いてて。

はあ。動悸が著しい。
俺このまま心臓破裂で死んじゃうかも。

このまま海に向かって走っていって、大声で叫びたい。そんな感じだった。


俺は今、右手で伊織を感じていて。
君も、左手で俺を感じてくれていたら、嬉しい。




「アイス・・・」
「え?」
「アイス食べない?精市・・・」

なんともなしに、ポツリと伊織が言った。


「うん。食べようか」


手は繋いだまま、俺達はそのまま下の砂浜に滑り降りて、アイス売りのオジさんに向かって歩き出した。
ポタリ、ポタリと繋がった手から汗が落ちる。
それでも手は離さない。

このまま溶けてしまいそう。
それこそ、炎天下のアイスクリームのように。


ああ、俺、今凄く青春してる。
こんなにも空が青くて、隣には君がいて。
君との距離を埋めるために、こうしてほら、手を繋いでいる。


顔が赤いのも、熱いのも、全部夏のせいにして。
アイスは俺が奢ってあげるよ。



【終】


もう、何が書きたかったやら。
甘いのかもよくわかりません。幸村マジック。
名前、伊織にしてみたものの、これはもう明らかに普通の短編小説ですね。ええ。
どうしたらいいかしら。
この状況を打破するには。





からかいのまなざし





私、清水七尾は考えてる。
だって、どうしようもないんだもの。このままでいるわけにもいかない。
何とかしてこの状況をどうにかできないかしら。


何がって?
それは・・・


「ところで清水、沖縄へはパスポートがないと行けないのは知っているか?」
「えっ!?そうなの柳!?」
「クッ・・・クク・・・。冗談だ。沖縄は日本の領土だ。・・・まさか引っかかるとは思わなかったぞ」


目の前にいるクラスメイトの柳蓮二は、心底面白そうに笑っている。
クツクツと、悪びれた様子もなく笑っている。


「あ、酷い・・・!・・・それに笑いすぎ!」
「別に酷くはないだろう?ちょっとからかってみただけだ」


柳はそう言って、スイと黒板消しを手にとり、丁寧に黒板を消し始めた。
私はそれを横目で見ながら学級日誌を書き始める。


今日は、私と柳の日直当番で。
放課後こうして2人で仕事をしているのだ。


ええと・・・今日は、4月の・・・1日・・・。


「あ」
「気づいたか?」


エイプリル・フール・・・・・・。要するに嘘を吐いてもいい日。

「エイプリル・フールだからって・・・別に嘘吐かなくたっていいじゃない・・・」
「フ・・・そう怒るな。仁王に比べたら可愛いもんだ」

まあ、あの詐欺師が今日という日を楽しまないはずはない。
そう言ってまた黒板を消し始める柳。
なんか釈然としない。


「・・・お言葉ですけどねぇ。沖縄が日本の領土だってくらい知ってるんだからね・・・?」
「では、北海道は?」
「北・・・海道・・・はー・・・。も、もちろんパスポートなしで行けるに決まってるじゃない!!」
「フ・・・さすがに引っかからなかったか。当りだ」


何だこの男!!馬鹿にしてんのか!!

「柳、ずるい」
「何がだ?」
「・・・だって柳が言うと全部本当っぽく聞こえるんだもの。だからずるい」
「・・・それは、お褒めに預かり光栄だな」


頬を膨らませると、またおかしそうに笑う柳。

だって、立海の歩く辞書。なんて言われている柳にあんなこと言われたら、
誰だって一瞬疑ってしまうに違いない。もしかしたらそのまま信じてしまう人もいるかも。
だから、最初からこういう日は柳みたいな人に分があるようにできてるのだ。


「では・・・」
「ん?」

黒板を消し終わった柳が、カツカツとこちらに向かって歩いてきた。
ピタリと目の前で止まる。


「俺が清水を好きだというのは知っているか?」
「ふぁ・・・っ?」


突然の出来事に、変な声をあげてしまった。
え?何?柳が私を好き?

「この・・・タイミングで言われても・・・説得力がないんですけど・・・。また・・・もしかして嘘?」
「・・・・・・そうだな・・・嘘だ」


グッ・・・。
意地悪い。これはからかいのレベルじゃないぞ・・・。

だって、実は好きなんだ。柳のこと。
嘘でもいいから好きだって、言って欲しいと思ったことだってあるよ。
でも、こんな、やっぱり。・・・嬉しくない・・・・・・。
勝手にドキドキする心臓に、馬鹿だなあ。としか言えなかった。


「そんな顔するな清水」
「だ・・・って・・・。いけないんだよ・・・そういうの・・・嘘で言うのはっ・・・」


やっとの思いで言葉を搾り出す。
私、今きっと凄く酷い顔してる。
柳の馬鹿!馬鹿!馬鹿!!!

そんなことを悶々と考えていると、


「嘘だ」


という柳の声が聞こえた。


「嘘と言ったのが、嘘だ。」
「・・・・・・・・・信じられませんよ。もう」
「・・・すまん。お前の反応が面白くてな」


そんな優しい顔したって、無駄!
立海の歩く辞書って言っても、もう今日は信じられない。


「嘘の嘘だ。だから本当。・・・俺が清水を好きなのは、本当」
「・・・それで、また嘘って言うの・・・?ズルいよ柳・・・」
「・・・まいったな」


もう、嘘とか本当とか分かんない。
私が柳を好きなのは、本当だけど、柳はどっちなの?
何でこういうこというの?
何で惑わすの?馬鹿馬鹿馬鹿!!!


「嫌い、柳なんて・・・」
「・・・それは・・・嘘?」
「嫌いっ、ですぅー・・・!!」


嘘だよ。本当は好きだよ。


「・・・それが、本当だとしたら、俺は失恋したことになるな」
「・・・!」


机を睨みつけていた顔をパッとあげると、困ったような悲しそうな顔をした柳がいた。


「俺は、清水が好きだぞ」
「私は、嫌い・・・」
「本当に?」
「本当に・・・嫌い・・・」


嘘。本当は好き。本当に好き。
好きだよぉ・・・。


もう引っ込みがつかなくなっちゃって、なんだか悲しくなってきちゃって、
目からはポロポロと涙が出てきた。
もう、どうしたらいいんだろう。


「泣くな、清水」
「・・・だって、だって・・・」
「俺が悪かった・・・。だから泣くな・・・」


ついには柳まで泣きそうな顔になちゃって。

なんでそんな顔するの・・・?


「すまん・・・清水。こんな・・・つもりじゃなくて・・・」

柳は、心底申し訳なさそうな、後悔してるような顔をした。


「本当に、本当に・・・清水のことが・・・好きなんだ・・・」


真面目な柳の声が頭に響いた。


ごめん、柳。
私、馬鹿で、嘘とか本当とか、駆け引きとか分かんなくて。
でも、でもね。これだけは言えるよ。


「本当は・・・嘘。嘘なのが・・・本当なの・・・」


私はしゃくりあげながら、そう言った。
言葉がどんどん溢れてくる。


「本当は・・・本当は・・・、好きだよ・・・。柳のこと・・・好きだよぉ・・・」


またポロポロ涙が溢れてきて、涙で柳の顔も見えなくなってしまった。

そしたら、柳が両手で私の頬をソッと包んだ。
柳の指が涙の軌跡を伝う。


「本当か?・・・清水は、本当に俺が好きか・・・?」
「嘘言って・・・どうするんだよぉ・・・馬鹿ぁ・・・」


泣くな。とか、すまん。とかオロオロする柳を尻目に、私は枯れるくらい泣いた。


「好きだよ。好きだよ。馬鹿柳。私は、本当は・・・凄く好き・・・」


涙で濡れた目で、睨みつけてやった。
目と目が交差する。
柳の手は、きっと私の涙でグショグショ。

しばらくそのまま見詰め合っていたら、急に柳の顔がカァッと赤くなった。
まるで言葉が遅れて届いたみたいな。
凄く、時間差で。

まるで金魚みたいに、口がパクパクしてる。
そんな柳を見て、私も顔が熱くなる。


「俺も・・・凄く、好きだ・・・」



どうしたらいいかしら。
この状況を打破するには。

だって、もう少しで部活始まっちゃう。

この、愛の告白大会を・・・どうにかしてください。




【終】



頑張ったぞ・・・俺・・・。
めっちゃくっちゃ甘くしてやったぞ・・・(死にそうな戦士のような感じ)
どうですか!!!本当頑張ったんですけど!!!!!!
柳!!!
むしろ、これ誰?みたいな^^
でも若さを出せた気がするので、オールOK!!!

これ、不二とか仁王でもよかったね。
むしろ途中から「このシチュエーション不二夢じゃねえの・・・?」みたいな・・・。

はあ、何だか砂糖を飲んだ後みたいな気分だよ・・・。甘い・・・。
清水さんと柳・・・後はもう勝手にやってくれ って感じ(爆笑)

透は、最近になって一層綺麗になったと思う。
明るくて、少し負けず嫌いで、そして優しい俺の幼馴染み。

そんな彼女を、俺はずっとただの幼馴染みとしてしか見ていなかった。
そう、出会ってから15年以上。一度足りともそれ以上、それ以下の感情なんて持ち合わせたことなんてなかった。

だから、透と蓮二が付き合うことになったと知ったとき、こんなに胸が張り裂けるような思いになるのは筋違いだ。
俺は間違っている。
俺は… 俺は…。





理不尽な思い 不器用な恋






その日は、夏祭りだった。
必ず透と来ていた夏祭り。
出会ってから、そうずっと。
部活で行けない時もあった。部内のみんなで行くこともあった。
でも行く時は、決まって透が隣りにいた。

一人で来た縁日。
薄暗い空間の中、出店の光がチカチカと幻想的に光る。
今の俺には眩しいくらいで、何故俺はここに一人なんだろうと、本当にそう思った。

この場所に来たのは、べっ甲飴が久しぶりに食べたい。などと言う母親の頼みで、本来ならこんな場所は一人で行くような場所ではない。


目的なく歩いた今までとは違い、目的は飴のみ。という味気無い夏祭り。
縁日にわくわくする。なんていう年は、とうの昔に過ぎてしまった。

俺は屋台の店主から飴を受け取って、早々に元来た道を引き返す。
左手にはべっ甲飴が2本。

母の分と…透の分だ。
何故だろう。ここには蓮二と一緒に来ているはずなのだから、べっ甲飴くらい恋人である蓮二が買ってあげているはずである。


『弦一郎、ありがとう』


握り締めているべっ甲飴が、何だか酷く重く感じた。
飴を買うのは、ずっと俺の役目で。
透の好きな飴の形も、好きな色も、全部全部知っている。
思わず透が好きそうな飴を買っている自分に嫌気がさす。

(なんて…俺は女々しいのだ…)



家までの帰り道、人ごみの中につい透の姿を探してしまう。
でもきっと、見つけてしまえば、その隣りには俺ではなく蓮二が笑っている。

だから見つけたくなかった。
でも何故こういうときにばかり見つけてしまうのだろう。

浴衣姿の透の隣り、手を引く蓮二の姿までもハッキリと見つけてしまった。


一寸遠い距離。
あちらはまだ俺には気付いていない。


透と蓮二の手はしっかりと繋がれ、まるで2匹の金魚が寄り添い合うよう。
透の白い浴衣が、夕闇の中でぼんやり光り、さながら俺に見せつけるように他とは際立って見えた。

そして俺は、すっかり立ち尽くしてしまった。
透の手に、まさしく俺の手にある飴と同じものが握られているのを見つけてしまった。


「………」


ありとあらゆる混沌とした感情が俺の中で渦を撒いていた。
しかし事実を受け入れている自分が、確かに存在していた。

いや、感情はむしろ殆ど「無」に近かった。
何も考えられなかった。

ただ、会いたくない。と思った。
俺は何もしていないのに、さながら脱獄犯のように、見つかったら終りのように思えていた。

逃げろ。と、的確ではないが的を得ている警報が頭の中でガンガン鳴った。


俺はそっと踵を返して、遠回りする。
別に会ったところで、旧知の中だし、あの2人の関係は周知の事実。
やましいことは何もないのに。


今までの縁日の思い出は、全て今日の出来事で上書きされてしまった。

祭り屋台に来る度に、きっと今日のことを思い出すんだろう。
このぽっかりと空いた気持ちに、隙間風が駆け抜ける。

全ての色が褪せてゆくようだった。
こんな思い、俺は知らない…。



ただ右手の飴が重かった。



【終】



(その思いの名は、きっと絶望)

===================

以下いろいろ思ったこと長々と。



密やかな告白





好きだ。好きだ。好きだ。

俺は、お前が好きだ。


初めて会ったときから、俺は知らず知らずのうちにお前に惹かれていた。

ずっと気が付かなかった。
いや、気付かないように自らに蓋をしていた。

俺は深く、深く、お前を愛してしまった。
自分でも気付かないくらいに、深く、深く。
それが必然のように、心の中に収まってしまっていた。


好きなんだ。

愛している。


だからこそ。
言えない。


ああ、その言葉が言えたなら。

透、好きだ。
どうしようもなく、ただ愛している…。


お前の全てが愛しいと、そう思ったその時にはお前は遠いところにいて、
どうしても欲しい。なんて、そんな身勝手な思いは許されるはずがない。


この思いを押し殺そう。
それが1番最良の方法なんだ。


だからそんな笑顔を向けないでくれ。
そんな声で俺を呼ばないでくれ。


嘘だ。

俺をもっと求めてくれ。俺の名前を呼んでくれ。
蓮二を忘れて、俺だけのものになってくれ。
俺だけをその瞳に映してくれ。


そんなことは叶わない。
叶わないと理解している。
何度お前を夢に見たのかさえも分からない。

ただお前をひたすらに愛している。
愛してるんだ。


お前の友であろう。
ずっと、ずっと。
俺は俺自身のために、お前のために、親友のために、友であり続けよう。


透。透。

俺の、最愛の人。

もう手には入らない人。
願わくば、俺のこの邪な思いがお前に伝わることのないように。




これは俺だけの密やかな告白。


【終】

・・・うちの弦一郎は生涯独身を貫きそうだなあ・・・と思うこの頃。(このままだとね!!!)
弦一郎落ちの話も書いてみたいなあ・・・^q^
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