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2009、02、02
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聞きたくなかった・・・っていうか、詳細をもっと聞きたいっていうか・・・

フィルムが盗られた。
ということは焼き増し可能ってことじゃないか!!!!

そんな写真が自分達の知らないところで出回ってることを考えると寒気が走った。







2人の事件簿 : 2






例の盗撮事件(これは事件と言わざるを得ない)から、数週間。
いろいろと気になった私達は、柳や仁王に少しだけ情報収集して貰うことにした。
なんだかいろいろなコネや収集ルートがあるらしい。

「・・・あの2人は絶対敵に回したくないタイプだよね・・・」
「うん・・・」


よく晴れたお昼休み。
今日は屋上でお弁当だ。
情報の恐ろしさを2人で噛み締めながら、それをオカズにお昼を食べる。
お弁当はもちろん美味しいけど、気分がそれほど晴れやかじゃないので美味しさも半減しそうだ。



「おう、やっぱりここにいたんか」
「今日のような快晴に、屋上で昼食をとる確率は82%だった」
「さすが参謀じゃのう」


噂をすれば、仁王と柳が屋上にやってきた。
「さすが参謀じゃのう」で仁王は片付けているが、はっきりいって柳のそのデータも盗撮と同じくらい怖いんですが。
情報の怖さについて伊織と一頻り語った後だったから、柳にも疑いの眼差しを向けたくなる。

(信じてる・・・うん・・・私は柳を信じてるからね・・・・・・)

私は心の中で自分に言い聞かせた。




「何かわかったの?」

伊織がお弁当をたたみながら、2人に聞く。

「まだ、これという個人の情報はないが・・・」
「収穫はあったぜよ」


そう言いながら仁王は胸ポケットから白いメモ書きのようなものを取り出した。
受け取って伊織と眺める。




( 秋原 )

・05 ×1
・08 ×2
・19 ×2
・26 ×3(焼き増し)
・笑顔02 ×2
・3セット ×1
・カメラ ×4


( 笹本 )

・06 ×2
・17 ×1
・23 ×3
・笑顔04 ×4
・笑顔05 ×1
・3セット ×2
・カメラ ×2


( 秘 )

要相談、個別連絡








とその紙には書いてあった。



「っ・・・えーと・・・何ですかこれ」

粗方検討はついたが、如何せん考えたくない。

(こ、これは・・・・まさか・・・・・)



「十中八九、お前さんらの写真のメモじゃろうな」
「やっぱりですカ・・・」

ズーンと頭が重くなる。
写真が売買されていることに半信半疑であったため、実際に現物証拠を持ってこられるとさすがに精神的に応える。


「どこで見つけたの?」

伊織が不快そうな顔をして聞いた。


「普段使われていない特別棟の空き教室ぜよ」
「え!?そんなとこまで探しにいったの?」

特別棟は、本当に一部の授業でしか使われない棟だ。
すでに処分する物品の詰まった倉庫やら、古そうな資料が詰まった資料室など、およそ日常では使わないような部屋ばかりがある。
当然人の気配もほとんど無い。


「いろいろ聞き込みをしたら、先々週の放課後に男子生徒数人が特別棟に向かうのを目撃したという情報を聞いてな」
「もしかしたら・・・と思って柳と見に行ったんじゃ。そしたら案の定ぜよ」
「そのメモはゴミ箱に捨てられていた。わざわざ空き教室までゴミの回収に来る者はいなかったようだ」

「よくそこまで調べたね・・・」
「凄い・・・」


その行動力、観察力、推理力。
まるで探偵のような2人に私も伊織も呆気に取られた。


「まあな」
「しっかし、結構骨が折れるぜよ」
「相手は俺達がテニス部だと知っているからな」
「相手に調べてることを知られないように調査するのは随分やり難いんじゃよ」


そんな探偵2人。
でもこれだけの証拠を探してくる柳と仁王は本当に凄いと思う。
いっそ2人で探偵事務所でも開いたらどうだろう。



「・・・これ、まだ誰にも見せてない?」
「ああ、先程見つけたものだからな」
「そか。・・・えーと、みんなには黙っててね?特に弦一郎には・・・」

伊織が「あ~・・・」って納得するような声を出した。
柳も仁王も頷く。

「わかっている。これを見たら弦一郎が不機嫌になることは容易に想像がつくからな」
「平部員が可哀想じゃしの」


そうなのだ。弦一郎は不機嫌になると、結構部員に理不尽なトレーニングをやらせたりする。
私達のことで、そんなことをされちゃ部員が本当に可哀想だ。
ジャッカルにも矛先を向けかねない。
ジャッカルが理不尽なことをされたら、それこそ申し訳ない。(私も伊織もジャッカル擁護派ですから)


「うん、ありがとう。・・・ところで、この紙に書いてある数字の意味って・・・」
「まさか通し番号とか・・・言わないよね・・・?」

写真の番号だとすると、ここに書いてある1番大きい数字は伊織の「26」。
それを考えたら26枚以上の写真があることになる。

同じことを考えたのか、伊織も微妙な笑顔でハハ・・・と笑っている。


「多分写真の番号だろう」

柳がバサッと切り捨てる。
肯定して欲しくなかった・・・・・・。
追い討ちをかけるように仁王も続く。

「この(笑顔)っちゅうんが、多分たまたま撮れた笑っとる写真なんじゃろうな」
「うう・・・考えたくない・・・」
「この3セットって何だろう?」
「さあのう。3枚セットの略なんじゃなか?」
「・・・じゃあこの『カメラ』っていうのは?」
「推測の域を出ないが、カメラ目線の写真ではないかと、俺は思う」

「「!!」」


伊織と顔を見合わせる。
カメラ目線と言えば、先日話していた写真部での盗難の話が記憶に新しい。


「もしかして・・・写真部に盗みに入ったのも・・・」
「このメモを残した奴ら・・・?」
「ああ、俺達はそう見ている」
「ピヨッ」




【続】
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