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2009、02、02
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引越し当初
家の描写とかないから、何か適当に・・・

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「ここが新しい透の部屋だよ」







初めてのお家




新しいお家。新しい自分の部屋。
ワクワクしながら扉を開けると、そこは・・・


「・・・・・・・・・凄い・・・可愛い・・・。可愛いすぎる・・・」



絵に描いたような女の子の部屋だった。

花模様の壁紙。半円系の可愛い出窓にはピンクのカーテン。(もちろんレースつき)
奥にある机は白を基調とした、いかにも女の子が使うこと前提の丸みを帯びたデザイン。
そしてベッドには、さも当たり前のように白くてフワフワの天蓋がついていた。


(どこのお姫様だ?)



目の前の光景に軽く眩暈を起こしてると、上機嫌な父の声が聞こえてきた。

「いいだろう!可愛いだろう透!」
「うん・・・可愛い・・・(ちょ、可愛すぎるわっ!)」
「こういうの好きだろうと思ってなー!お父さんちょっと張り切っちゃったぞ!」
「ははー。そっかぁー(棒読み)」

(ちょっと?これが?)


ピンクピンク、ちょっぴり白。みたいな部屋に軽く溜め息をつく。
これからこの砂糖菓子みたいな部屋で過ごすのか。そうか。
いや、可愛いよ?素直に可愛いと思うけどさ・・・。

落ち着かねえ・・・・・・・・・。(どーん)


あまりのショックに呆然としていたら、父はあまりの感動で声が出ないと思ったらしく、

「そんなに嬉しいか!そうかそうか!!俺も嬉しいよ!・・・そんな透に飛び切りのプレゼントだぞ!!」
「失礼します、お嬢様」

その執事の言葉に、怪訝な顔をして振り向くと、


「でっか!」


埋もれるようにして巨大すぎるテディベアを抱える執事がいた。
足しか見えない。


「こういうの好きだろうと思ってな。それに前、透大きなソファみたいなのが欲しいと言っていただろう?」
「(これに座れって?)うん・・・、ありがとうお父さん。大切にするね・・・」

何故ソファが欲しいと言って、テディベアがやってくるのだろう。わからん。
軽く大人の男くらいある巨大なお友達はベッドの脇に置かれて、やたらとその存在感をアピールした。
恐る恐るテディの足に腰を下ろすと、ふんわりとした柔らかさと、高そうな触り心地。
顔を見上げると、つぶらな瞳と目が合った。


「いいなぁ透!まるでお姫様みたいだぞ!!よし、そのまま!はい、チーズ!!」
「・・・・・・・・・わーい・・・(熊と一緒にいるお姫様って・・・何かあったっけ・・・?)」


テンションうなぎ上りの父と、テンション急降下の娘はそれから子一時間ほど撮影会を行った。
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